がんと愛犬と私

がんサバイバーという生き方

ホルモンてすごい

バセドウ病甲状腺機能亢進症)は簡単に言うと甲状腺ホルモンが体内で多くなりすぎる病気だ。

最初に症状を感じたのは異常な発汗。冬なのに暑くて暑くて夜中に起きてしまうぐらいだった。この時は卵巣を摘出して1年弱ぐらいで、卵巣欠落症状(更年期のような症状)だと思っていた。

その頃から、けっこう食べているのに太らない、逆にどんどん痩せていくようになった。声帯もやせるのか声がかすれて出にくくなった。ちょうど家で筋トレなどを始めたので、そのせいかと思っていた。そんなに早く痩せるのなら誰も苦労しない。

そうこうしているうちに動悸を感じるようになった。特にベッドに横になると自分でも自覚するぐらい脈拍が速く、測ると120回/分。心不全を起こすのではないかと思うほどで、正直これが一番こわかった。

結局、がんのリンパ節転移発見時のCTで甲状腺が肥大しているのがわかり、採血の結果バセドウ病という診断を受けた。がんで掛かっている病院で紹介状を書いてもらい、近くの内分泌内科クリニックに受診した。クリニックの医師からバセドウ病は内服治療が基本で、内服開始後数か月で数値が落ち着き、その後、徐々に薬を減らしていくという説明を受けた。

所が実際内服し始めたら、私は薬がかなり効きやすかったようで、4錠/日内服すると数か月で今度は甲状腺ホルモンの値が下がり過ぎてしまった。

甲状腺刺激ホルモンと甲状腺ホルモンは拮抗する関係なのでグラフは別にした

現在は週に2錠という内服の仕方で安定しているが、甲状腺ホルモンが下がり切っている頃は脱毛・無気力感・眠気・下肢の冷え・体全体のむくみなどの甲状腺ホルモン低下症にみられる症状があった。ほんのわずかな量の変化で全身に影響が出るホルモンのすごさを体感した。数値が高かったときも動悸や発汗など不快な症状はあったが、低くなり過ぎたときは無気力で常に眠く、うつっぽくなり、結構しんどかった。でも一番つらかったのは・・・体重増加だった。

 

珍しく次回へ続く。