がんと愛犬と私

がんサバイバーという生き方

マーマレードと玉ねぎ麹

毎年この時期になると楽しみにしているものがある。

文旦系の果物で、初めて買ったときは「大橘(おおたちばな)」という名前だったが、今回は熊本県産で「パール柑」と書かれていた。地域によって呼び名が違うらしい。

香りが強く、実は宝石のようにきらきらしていて、さわやかな甘さがある。私の大好物の1つだ。

 

去年はちょうど届いた時期にリムパーザを内服し始め、副作用で味覚障害になってしまった。香りはわかるが、味がよくわからず、あまりおいしくないという切ない記憶がある。味がわかるってうれしい。そしてやっぱりおいしい。

1年に1回しか食べられないので、皮すら捨てるのが惜しい。皮は食べるたびに白い部分をそいで千切りにし冷凍しておいた。

冷凍しておいた皮がフリーザーバックいっぱいになったので、マーマレードを作る。

これを3回ほどゆでこぼして砂糖と煮る。

煮沸消毒した瓶に詰めれば、マーマレードのできあがり。

煮詰めすぎてきんぴらみたいな見た目になってしまったが、明日の朝が楽しみだ。

 

煮沸消毒したお湯がもったいなかったので、別の容器も熱湯消毒した。

作ったのは玉ねぎ麹。コンソメや鶏がらスープの素の代わりになる。

発酵食品なので日に日に味が変わっていくのが面白い。

買ったはいいけど全く使っていなかったヨーグルトメーカーで保温。前回は60℃で8時間にしたが、まだ玉ねぎのツンとした匂いがあったので、今回は12時間にしてみる。

 

もちろん買ってきた方が早いけれど、わざわざ自分のために時間をかけて作るのが良い。

以前は自分に時間を使うことに罪悪感を感じていた。不安になってしまうというか。今は自分にそういうことを許せるようになったんだなぁとちょっと感慨深い気持ちになった連休1日目。