先日の記事にちらっと出てきた本田葉子さん。
彼女を知ったのは新聞のエッセイ欄だった。
私はエッセイが大好きだし、
彼女のカラフルなイラストにも目を惹かれ、
毎週楽しみにしていた。
もうお空組になってしまったが、
スーちゃんと言う保護犬を飼われていたのも
親近感を感じていた。
住んでいる地域は図書館の蔵書がネットで閲覧でき、
予約をすると市内の他図書館の蔵書なら
受け取り希望図書館まで配送してくれるというシステム。
とってもありがたい。
著者名で検索したら
昨年出版された最新刊があったので早速借りてきた。
その中でとても共感した一節。
解決できない悩みが浮かんだら手芸で「無になる時間」に入り込む
そういつも頭を働かせている訳でもないけれど、なに食べようかとなとか散歩どこら辺歩こうか・・・・・・など何かしら考えちゃうね。この先どうなるか!なんて思い悩んだ日には結論など出ない問題にただただ疲れ果ててしまう。先のことを不安がるのはやめよっと♪と安楽な終止符をバチッと打つ。
こんなときは手芸や工作に逃げるのがいい!手だけ動かして無になる感じが好きだ。配色や手順は考えるけれど、それはダークな悩みではなくピンク色系の迷いね。あっちとこっちを合わせてみっか?なんて針や糸を触っていると頭皮と頭蓋骨がほぐれてくる気がする。脳みそまであとちょっと。
以下略
本田葉子「ワクワクする!67歳からのはじめての一人暮らし」P.96 より引用
人が1日に判断する回数は
日々のちょっとしたことも含めると数万回になるそうだ。
それに加えて人間関係や答えの出ないことを考え出したら
もう気持ちも思考もどんどんHPを削られる。
最近の私の脳内は半分以上が洋裁だ。
初心者にちょっと毛が生え始めたレベルでは
知らないことの方がはるかに多い。
調べながら縫っていることも多いので
余計な考え事が入り込む隙間はない。
没頭して、あっという間に夕方になっていることもしばしば。
紹介した1節を読んだ時につくづく感じた。
副作用を忘れてしまうほど熱中できることがあるって
本当に幸せだ。
私は洋裁に救われている。
だからといって
自分が納得できるものが作れるわけではない。
なかなかできないから
また熱中するのかもしれない。
やっぱり良い生地は違う・・・
縫うのが楽しみだ