前回の受診からあっという間に1か月経ち、明日はCT撮影。
普通に日常生活を送っていると自分ががんサバイバーだということを忘れている。主治医にそれを言ったら「忘れないでください。」と言われたけれど、常にがんだということを意識しながら生きるのはちょっと嫌だなと思うし、がんのことばかり考える時期はとうに過ぎた。
何かを判断するとき、いつも「来年はできないかもしれない」「次はないかもしれない」と思う。覚悟を積み重ねている感じだが、それは時間が経つといつの間にか消えていて、また新たな覚悟を積み重ねる。
造影剤
CT撮影には造影剤を使う。造影剤の役割は画像をはっきりさせ、病変を見つけやすくすることだが、繰り返し使っているとアレルギーを起こしやすくなると言われている。
私は今のところ造影剤でアレルギーを起こしたことはないが、抗がん剤でアナフィラキシーを起こしているので、CT撮影前日からアレルギー薬を内服する。
毎回、造影剤点滴時は緊張するが、だいたい杞憂に終わる。が、一度だけ不快感を感じたことがあった。
感じたことのない呼吸苦
2022年10月末のCT撮影時。造影剤を入れたら胸を強く圧迫される感じがして呼吸が苦しくなった。
(えっ?!造影剤でアレルギー?!)
(声出した方がいいかな?え、どうしよう。)
と迷っている間に症状が消え、そのままCT撮影は終了した。
その1週間後、転移巣に対するネダプラチンの4クール目投与時にも同じ症状がでたが、数十秒で消失した。
苦しさは強烈だったが、アレルギー反応とは明らかに違ったし、5クールでは何ともなかった。
甲状腺ホルモンと副作用の関係
自分なりにどうしてこの症状が出たのか考えた。要因として一番考えられたのは甲状腺ホルモンの低下だった。
2022年10月は甲状腺ホルモンの値が一番低下している時だった。甲状腺ホルモンは代謝に関係しているので、薬の代謝にも影響したのではと考えた。
がんの主治医
「そういうこともあるかもね。」
内分泌内科クリニックの医師
「聞いたことないなぁ。ちょっと調べてみますね。」
医師に聞いたところ、このような返事だった。卵巣がんを患ってバセドウ病もあって、アレルギー体質という患者の方が少数だろうから、はっきりしたことは言えないし、わからないと思う。ただ自分の目安として「甲状腺ホルモンが下がり過ぎている時は要注意」ということはわかった。
今現在、バセドウ病の薬はかなり減量されているし、甲状腺ホルモンは安定しているはず。だからきっと明日も無事に終わると自分に言い聞かせている。
明日もきっと大丈夫。