がんと愛犬と私

がんサバイバーという生き方

抗がん剤を飲む

内服の抗がん剤であるリムパーザを飲み始めて1年が経った。

 

リムパーザとは

リムパーザ(一般名オラパリブ)は抗悪性腫瘍剤

対象になるがんは細かく決められていて、私の場合は「白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣癌における維持療法」に該当する1)。

引用サイト

1)リムパーザ錠100mg/リムパーザ錠150mg (pmda.go.jp)

 

病院からの説明書では98.5%の人に何らかの副作用が現れ、そのトップは悪心(吐き気)で75.9%と書かれていた。

そのほかの副作用は貧血・貧血・疲労・味覚異常など。

主治医からは

「飲み始めてだいたい2~3か月で吐き気は治まると言われています。今まで診てきた患者さんで最長は半年でした。」

と説明を受けた。

飲み始めが2月だったので、5月ごろには吐き気も治まるだろうと思っていた。

実際に内服してみて

結論から言うと・・・吐き気止めの薬を完全に中止できたのは今年の1月。吐き気が治まるというか慣れるまでに1年近く掛かった。

2023年3月

飲み始めた最初の1か月は気持ち悪い・だるい・味が変などの症状がかなり強かった。点滴の抗がん剤は投与後1週間すれば楽になったので、そこまで我慢すればいいと思えた。でもリムパーザの場合はいつ楽になるのかがわからない。それが一番つらかった。

吐き気があるので食べることを楽しみにすることもできないし、そもそも食べたいものがわからない。毎日、今日は何が食べられるだろうかと考えるのも疲れるし、これが食べたい!と思って買いに行っても見ると食べたくなくなる。どうにもならないことがストレスで胃が痛くなった。

4月

気持ち悪いながらも食欲が戻ってきて、割と普通の物が食べられるようになった。何かに集中していると吐き気を忘れているときもある。

でも1日に2~3回は吐き気止めは必要で、大丈夫かと思って飲まないで寝ると夜中に吐き気で起きてしまうこともあった。

5月

吐き気止めを飲むタイミングが掴めてきた。

・起床後、わんこの散歩にいく直前

・昼食後

・夕のリムパーザと合わせて

この間隔で飲むと吐き気が強くなり過ぎずにいられた。

6~7月

吐き気以外は特に問題なく少し外出する気になる。吐き気止めは2~3回/日。

10月

自然に吐き気止めを減らしてみようと思え、1回/日内服。

2024年1月

吐き気止めを止めても大丈夫と思えたので正月明けに完全中止。

 

今でも内服30分後には軽い吐き気と喉の奥にまずい感じがあるがすぐに消失する。

吐き気が長く続いた理由(私見

吐き気に過敏になっていた

家にずっと1人でいたので自然と自分の体調に意識が向いてしまう。仕事もしていなかったし、どうしても吐き気に集中しまっていた部分もあったように思う。余裕があり過ぎるのも良くない。

バセドウ病

私はバセドウ病の治療薬が効きすぎる体質で、すぐに甲状腺ホルモンが下がり過ぎてしまう。

以前のグラフに2023年12月分のデータを加えた

リムパーザを飲み始めたのが2023年2月。翌月にバセドウ病再発がわかり、治療薬を内服したらあっという間に下がり過ぎになってしまった。

内服の増減をグラフに記入して載せたかったけれど、なぜか読み込んでもらえなかったので箇条書き。

2023年3月 4錠/日で内服再開  

   5月 1錠/日に減薬

   8月 甲状腺ホルモン下がり過ぎで中止

   10月 1日おきに1錠で再開

   12月 また下がったので2錠/週に減薬

2022年10月にも甲状腺ホルモン下がり過ぎた時期があり、この時はCTの造影剤と点滴の抗がん剤投与で強烈な胸部不快を感じた。

 

tamozo24.hatenablog.com

 

この経験もあって、吐き気が長く続いたのは甲状腺ホルモンの下がり過ぎと関係してるのではと思っている。

 

以上が私の経験したリムパーザ副作用歴。

自分の経過記録をまとめたかったのと、もしリムパーザ内服の体験談を知りたい人がいたらと思って記事にした。同じ経過をたどることはありえないので、そういうこともあるんだな程度で読んでほしい。

吐き気はいつか楽なるから大丈夫。

 

 

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