私ではない。母である。
母から週末に「金曜日に発熱し、土曜日に転倒した」とLINEをもらった。他の同居家族からは何も連絡がなかったのでそんなにひどくはないのだろうと思っていたのだが、実はトイレ以外寝たきりになっていた。
経過
2/25:兄が37℃台の発熱・鼻汁・喀痰
3/1:母が38℃台後半まで発熱 鼻汁 少し咽頭痛
3/2:微熱程度 鼻汁
午前中にリビングで意識消失し膝から崩れるように転倒
すぐに意識は戻ったが自室に行くまでに仰向けに転倒 右半身を強打
3/3:尾てい骨の痛みでトイレまで歩くのがやっと
姪からほぼ寝たきりだとLINEが来る
私は3/6に婦人科受診があり接触を避けたかったので、何かあれば連絡をと伝える
熱はほぼ平熱
3/4:20時半に「今日は気持ち悪いと言ってほとんど食べられていない」と姪からLINE
電話すると父が「俺ら素人ではどうにもできん」と
解熱しており、他の症状もなく、おそらく風邪だろうと判断し、実家にいくことに
3/5:最悪、救急搬送するつもりで実家へ
顔色は悪いが、会話もでき昨日より痛みも引いたと言う
熱は36.9℃ 血圧177/104 支えれば立つことはできる
「今日は寒いから。」とかなんとか言う母を説得し、以前、父が転倒した時に使っ
ていた車いすに乗せ、タクシーでかかりつけ医に受診
隔離された待合室で待っている間、表情も声もだんだんいつもの母に戻る
1時間ほど待った後、診察 念のためコロナの検査実施
採取してほどなく、「コロナ陽性です。」と言われた
(マジか!!明日受診できんじゃん!!)
明日の受診は先週のCTの結果を聞く予定だったし、内服の抗がん剤も明日で無くなる。完全に油断していた。
母も「まさか!」だった。「家に検査キットあったんだからやればよかった。そしたらあんたが接触することもなかったのに。」と私の心配をしていた。いや、自分の心配してくれ。
受診延期か?
移動中はもちろん実家に着いてからも私はずっとマスクを着用していたが、母は家を出る直前までマスクをしていなかった。
昼過ぎに帰宅し、母に手洗いうがいをしてもらいベッドへ寝かせた。私もすぐ手洗いうがいをし、昼食は取らずそのまま自分の家へ。がんの病院へ明日の受診について相談の電話をした。
外来の看護師さんもこの状況に悩んでいた。車いすへの介助などは行っているが、接触していたのは合計2時間半ほど。その間、私はずっとマスクを着用。主治医にも確認してくれ、明朝体調に変化がなければ受診してOKと言われた。
リンパ節転移再々発の状況でCTの結果も聞けないまま、内服薬を切らした状態になるのはかなり不安だったので心底ほっとした。
今回の教訓
コロナは高熱が出て呼吸器症状が重くてと思っていたが、実際は全く違っていた。看護師を辞めてからそういう情報に疎くなっている。兄の発熱時、母の発熱時、私が実家に行く前と検査キットをやるタイミングはたくさんあったし、避けようと思えば避けられた接触だった。
帰ってきてから、母が転倒後に訴えていた痛みは実はコロナの関節痛もしくは筋肉痛だったのではと思い始めた。転倒による骨折やヒビを想定していたが、もしそうならあんなにしっかり両足で立つことはできない。完璧に骨折と思い込んでいた。常にコロナ感染のリスクがあることを頭に入れておこうと思った。
CTの結果に対して不安を感じていたけれど、そんなことはどこかへ吹っ飛び明日受診できる安心感の方が大きい。
今日はよく眠れそうだ。